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DUCATI

エンジンの初期メンテ
MATHESIS TESTERでの調整。
振動低減について
クランクシャフトバランスについて
エンジン調整
ST4s FCRcarburetor
monster FCRcarburetor
ST4s engine maintenance
Multistrada1000DS
FCRcarburetor


荒々しい振動の低減を考える。

前項に書きました作業により納車時に比べて乗りづらさはだいぶ改善し、スロットルコントロールも行い易くなり、峠道など結構なアベレージで楽しめる感じとなってきたのですが、乗り続けていくうちに段々と不快に感じる部分が出てきました。

先ずは、エンジン構造上しょうがないのかもしれませんが、3000rpm以下の使いづらい点。高いギアでは使えない感じなのでアクセル、使用ギアの選択が忙しく、ホント気が難しさを受け、またクラッチを多用するのでジャダーが出がちなり、なんとも低速の無さは厳しいところです。
次に、これは特にツーリングの時に感じた事なんですが、エンジンから発生される振動の多さ。かなりバランスのズレを感じ、不快な振動として感じますし、加速感もこの振動でなんだか打ち消されてる感じも受けます。

原因を考察してみると、どちらもエンジンパーツのバランスが崩れてるから来てるのでは?っと推測され、これらを解決すべく、エンジンのバランス取り、特にエンジンの根本に当たる「クランクシャフトのバランス取り」を行いました。


その前にクランクシャフトによる振動の発生ついて考えてみます。
クランクシャフトはピストンなどの往復運動地を回転運動に変換するエンジンの最も重要機構です。
このクランクシャフトの動きは円滑な回転をしなくては成らないのですが、ピストン、コンロットの往復運動部分の質量と、クランクピンと反対方向に付いているウエイト部との質量とが、きちりっと釣り合いが取れてませんと円滑な回転が保たれず、ブレが生じてしまい、それが回転数に比例して増してくると大きな振動が発生してしまいます。この振動こそ無駄なエネルギーとしてパワーを損失させてしまい、低回転時ではガサツ感、回してくると不快感やパワーロスと成ってしまってる様です。

これはドカティに限らず、どの車両でも発生することなんですが、通常はピークパワーを抑える代わりに振動を無くす為の「バランサー」を装着してまして、クランクシャフトの不釣合い量と同等の質量を組み入れ、エンジン回転と逆回転させる事で不釣合いをキャンセルして振動を消しています。
ドゥカティの場合ではそのバランサーは採用されてなく、理論的に同一クランクピンに二本のコンロットが取り付けて作動させる場合、シリンダー角度「90°」の「Vツイン」と「Lツイン」では互いに発生する振動を打ち消しあうことで振動は発生しない事になってるから取り付けていようです。

理論的に振動の無い構造ではありますが、実際の車両では低速部から振動を感じ、これはメーカーでの組み立て公差がどうしても起こってしまう事が原因での、各パーツの質量バランスとクランクウェイトとのバランスのズレが発生してると考えられ、特にドカティでは高性能エンジンの為に小さな不釣合いが大きく感じられる様です。
そこで、この公差を出来るだけ「0バランス」に近づければ、無駄な振動が減らせると言う事になるかと思い、クランクのバランス取りを行います。